福祉用具等の場面や業務内容の工夫を具体的に紹介します。
職員が自主的・自覚的に業務内容の工夫・改善、福祉用具等の使い方の研修を行い、全体に周知しています。
■ノーリフティング(持ち上げない介護)
職員が、ベッドから車イス等(または車イスからベッド)への移乗介助を行うときに、なかま・入居者を力で持ち上げるのではなく、福祉用具等を使用して行っています。
体重の重いなかま・入居者も不安なく安全に移乗ができ、職員の負担も軽減できます。
■スライディングボードの活用
ベッドから車イス(または車イスからベッド)への移乗の際、ボードを使って滑らせるように移動します。
■スライディングシートの活用
座ることができない方のベッドからストレッチャー(またはストレッチャーからベッド)への移動の際、スライディングシートを体の下全体に敷き込みます。
スライディングシートは、とても滑りやすい素材なので、介護する側・される側ともに楽に移動ができます。
■床走行リフトの活用
以前は2人介助で持ち上げて移乗していましたが、床走行リフト導入により職員も入居者も安心・安全に移乗できます。
■日常業務の身体的負担の軽減
業務中に無理な姿勢の介助や重いものを持つ動作があります。
その際にも少しの工夫で体への負担が軽減できます。
入居者の食器を乾燥機に入れる際、また、終わった際に重い食器カゴを運ぶのはひと苦労。ワゴンを使うことで無理なく運ぶことができ、業務ストレスを減らしています。
食事介助も無理な姿勢で体をひねるのは、身体的負担も大きいです。
回転する椅子を使うことで、スムーズに介助を行うことができ、入居者の食事も進みます。
小さな改善・工夫を積み重ねることで、職員の健康と安全を守ることができます。
|