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聴覚障害者の通所施設「あいらぶ工房」は、2007年4月、大阪市港区に開所しました。
聴覚障害者、特に重複聴覚障害者のご家族の「ろう学校を卒業しても働く場がない!」「学校で培った力を伸ばす場所がない!」「卒業後もコミュニケーションが保障された聴覚障害者の集団がほしい!」という切実な願いに対し、大阪聴力障害者協会をはじめ、ろう学校関係者、手話サークル、手話通訳者等、多くの団体が力を集結させ、施設建設運動に取り組み、念願のあいらぶ工房が設立されました。 大阪市内で唯一、聴覚障害者の通所施設として開所し、大阪市内を始め大阪府下から利用されています。
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なかまたちは「仕事をがんばりたい、訓練を受けて就職したい、手話でコミュニケーションをとりながら楽しく暮らしたい…」という思いを持ちながら、日中活動としてパン・クッキーの製造・販売や軽作業、余暇活動に取り組んでいます。
あいらぶ工房は、聴覚障害者の大切なコミュニケーションである「手話」を通して、なかまやご家族の願いを共有し、そして手話関係者や地域の人々が楽しく集う「みんなのオアシス」であり続けるために、毎日がんばっています。
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- 利用者に生き生きとした暮らしを保障し、豊かな発達と生きがい、自立と社会参加を支援します。
- コミュニケーションと情報、聴覚障害者の集団の保障を土台に一人ひとりの豊かな発達を保障します。
- 利用者の人権を尊重し、一人ひとりの主体性、自主性を大切にした支援を行います。
- 市民と共に歩む、地域に根ざした施設をめざします。
- 利用者とその家族、関係者の願いに応える施設運営をめざします。
- 聴覚障害者及び重複聴覚障害者の暮らしと権利を支えるネットワークづくりをすすめます。
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設計のポイントは、「なかま(利用者)に、自然に、街に」なじむこと。
聴覚障害の特性を考慮し、できる限り壁を取り除きガラス扉を活用することで、隣室にいても存在感、安心感を感じられる設計となっています。
さらに、南からの陽光や涼風が各室に行き渡り、デッキスペースは1年を通じて季節を感じられる心地よい憩いの場となっています。
設備面では、断熱、通風、採光をとることによって、照明、エアコン等、消費エネルギーを抑え、オール電化による快適と安全、ローコストを追求しています。
ベーカリーカフェや多目的室は、地域一体利用の場となり、楽しく生産、交流ができる施設です。
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